Blogizumiブログ
- 2020/05/10
- 食べもの
Dessert デザートとは?
Bonjour !
今日はデザートについて少しお話したいと思います。 「みんなの暮らしオンライン」連載「フランス人家庭の食卓」」の中で書き切れなかったことの続きです。
家庭の食卓では、メイン料理を食べ終えたあとにはDessertデセール(デザート)を食べてしめくくります。タイミングはメイン料理が終わったところで汚れた大皿を片づけてから。
パン屑が落ちていたらヘラのようなものやブラシで払って綺麗にテーブルを整える習慣があります。フレンチレストランでコース料理を食べても、ここで一度テーブルを綺麗に整えてくれますよね。 家では、このタイミングで大皿とナイフやフォークはテーブルから片づけて下げます。
そして、新しいデザート用の小皿を皆に配ってからデザートを食べ始めます。
デザートというと「ケーキやお菓子」と考えがちですが、夕食の後にケーキが用意してあることは誕生日やクリスマスなど特別な日だけです。
旬の果物(アプリコットやスモモなど)が出回るときには、その果物のタルトが用意されていることもありますが、Fromageフロマージュ(チーズ)、Fruitフリュイ(果物)またはYaourtヤオ(ヨーグルト)から選ぶことが多いです。
ここで書いておきたいのは、日本でも通じる「デザート」という単語ではりますが、フランスでDessertという場合は、ちょっと、その意味に違いがあります。というのは、この中に
「デザートという総称の中にチーズも含まれている」ということです。
私の中では「甘いお菓子イメージ」だったので、「え?チーズもお菓子の感覚でたべてるの?」と考えてしまって、初めは違和感がありました。
ところが、言葉の語源を知ってから納得。
その理由は「食卓を片づける < desservir」という言葉が由来しているからです。
Dessert デセール は、単語を分解するといかになります。
「Des 否定(<ラテン語)」+「Sert(原形<servir)食卓に食事などを提供・給仕する」
Larousse料理辞書によると、
Dessertは「料理の後に提供される一品としてのFromageフロマージュ(チーズ)とチーズの後に給仕される甘い調理物(entremetアントルメ(甘い料理)、pâtisseriesパティスリ(お菓子)、glacesグラス(アイス))とフレッシュな果物」とあります。 つまり、
食事を終えた後に一度テーブルを綺麗に片づけて整える。
『片づけた後に食べるものの総称が「Dessert」』
日本だとパン屑を片づけたり、チーズを食べたりする習慣がなかったから、お口直しに何か甘いものを食べるイメージの方が一般的に広まったのだろうとおもいます。
フランスの野菜やお菓子をテーマにすると書きたいことが山盛りなので、少しずつBlogでご紹介していきたいと思います。お楽しみ頂けるとうれしいです。
A bientôt !