Blogizumiブログ

2024/01/19
食べもの
コラム

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー

Bonjour !

※コチラは「マダムと暮らしたフランスでの日々」みんなの暮らしオンライン連載掲載(2019/10~2021/03)が終了しましたので再編集による投稿です。お愉しみ頂けると幸い。

 

フランス人にとっての“バゲット” についてお話ししました。今回はバゲットについての続き投稿です。以下の記事も良かったらご覧ください。

→ 本場フランスのパン Baguetteバゲットのこと(2022年9月12日)

→ フランスNo.1を決めるBaguetteコンクールとバゲットについての続き

 

連載をさせて頂いたときに、編集担当のMさんから「izumiさんお気に入りの日本のbaguetteは?」と聞かれたので、そのお話を私のエピソードを織り交ぜてご紹介させていただきます。

 

日本にあるすべてのバゲットを食べたわけではないのでなんとも言えませんが、今わたしが日本でバゲットを買うなら「MAISON KAYSER(メゾン カイザー)」か「VIRON(ヴィロン)」。最近では、よく知られるようになってますね。

 

 

 

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー

 

ちょっと贔屓目も入っているかもしれませんが、どちらも美味しいと思っています。

 

恩師であるカイザー氏のパンが日本でも

日本でおなじみの「MAISON KAYSER」は、パリの超一流ブーランジェであるEric KAYSER(エリックカイザー)氏のパンが買える店。

 

 

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー

 

Eric KAYSER(エリックカイザー)氏は、私がプロ向けのアテンドとCAPという職人国家資格の勉強をしていた2000年頃、特に注目されていたパン職人の店。

 

彼の店はパリの中でも “特別おいしい” と思っていました。だから、日本から視察に訪れるブーランジェやパティシエを Eric KAYSER(エリックカイザー)氏の本店へお連れすることも多くて、何度もアポを入れさせて頂いていた場所です。そんなことから、何度も訪れていたブーランジェリーでした。

 

一方で、自分自身の実技研修(スタージュ)でもお世話になりました。

 

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー

 

 

実は、地下にあるアトリエ(パティスリー部門)で製造をさせていただいていた時期が数か月あります。シェフとお話することもあって、Eric KAYSER(エリックカイザー)氏は、私の恩師のひとりです。

 

パリ時間がそのままある……渋谷のVIRON

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー
シャルトルにある大聖堂。

 

VIRONはシャルトルにある製粉会社。当時、この会社の粉を使ったバゲットがコンクールで上位になることが多くて、この粉を使ってバゲットをつくっているお店をアテンド先のリストに選んでいました。

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー
VIRONが製造するフランス産のバゲット用の小麦粉「RETRODOR(レトロドール)」の運搬車

 

その粉を大変気に入ったのが、渋谷に本店のあるパン屋「VIRON」の西川社長。

 

「日本でこの粉を使ったバゲットを販売したい」という熱い思いを持たれて、私はその思いに応えるために、シャルトルの製粉会社VIRONへ何度も通って、契約のお手伝いをさせていただきました。

 

だから、渋谷の「VIRON」は、私のパリ時間の一部でもあるお店です。

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー
VIRON社長とCHARTRES(シャルトル)の本社にて
本場の味が食べられる日本のブーランジェリー
VIRONの倉庫内。たくさんの種類の粉があります。

 

私と同じように ”本場のフランスを伝えたい” と考えていらっしゃる会社。そんなことから、1月に食べる習慣がある季節のお菓子「ガレット・デ・ロワ」も製造販売も早くから取り組まれていらっしゃいます。

 

 

最近、ようやく日本でも知られるようになってきた「ガレット・デ・ロワ」。

 

 

当社としては、「ガレット・デ・ロワ」の中に隠す磁器製の飾り(フェーヴと呼ばれる)を扱っていることから、長年ご用意をさせて頂いています。

 

 

フランスでは、クリスマスケーキよりも人気のある素朴なお菓子「ガレット・デ・ロワ」。ガレット・デ・ロワについてはコチラ → フランスで1月といえば「ガレット・デ・ロワ!」

 

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー
1月パリのウィンドーにならぶ「ガレット・デ・ロワ」

 

「皆でひとつを囲んで分かち合う楽しみがある」という大きな特徴があります。そんな美味しい&楽しい素敵な文化が広まることを期待しています。そのためにも、磁器製の飾りも魅力あるもの(=出てきて嬉しいもの)に拘って準備をしています。

 

そんなことから、コレクションからのフェーヴの他に「オリジナル型のフェーヴ」にも早くからチャレンジしてくださいました。今でも継続してご用意させて頂いている素敵なモチーフ。

本場の味が食べられる日本のブーランジェリー
VIRON オリジナルフェーヴ。「焼き色がしっかりしているバゲット2本の袋入」がモチーフ。

 

そんなこんなで、つながりのある店舗です。贔屓目になっていますが「MAISON KAYSER」も「VIRON」も、日本で本場の味を再現されていて、どちらのバゲットもそれぞれにおいしいと本当に思っています。

 

日本でも美味しいバゲットが買えるようになってホント嬉しい!

 

次回は、「バゲットは食べるだけのパンじゃない」ということにも触れながら、日常的なバゲットの食べ方やパリジャンに愛され続けるサンドウィッチのお話をしたいと思っています。バゲットの話、もう少し続きます!どうぞお楽しみに♪

Bonne journée a tous

 

◎「レザベイユ南青山」では、ターブルドットという名前で、フランス旅行気分で愉しんでいただけるイベントを開催しています。フランス文化、食や生活に興味のある方は、ぜひ。詳細はこちらから♪

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本場の味が食べられる日本のブーランジェリー
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