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- 2021/04/11
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【フェーヴ】ガレット・デ・ロワ用 フランス地図(1-6)前編
レザベイユ南青山の店舗及びオンラインで販売している「ガレット・デ・ロワ」用のFEVE(フェーヴ)☆2021年新作☆【France d'exception 3D フェーヴ『フランス万歳!』(18ピース)箱入・限定数】のご紹介です。
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今回のブログは、インスタグラムのページで18日間かけて1ピースごとにご紹介させて頂いたものをまとめたページです。せっかくなのでブログからご覧になって頂けるように編集しました。
私が20年前から扱うフランス製の磁器飾り【FEVEフェーヴ】をゆっくり眺めて頂きながら、フランス旅行に出かける気分でお楽しみ頂けますと幸い♪ フランスを訪れた方は、ぜひ、旅の思い出と共にお楽しみください。
こちらは18ピースがパズル形式になっている、なんとも豪華なフェーヴのセットです。
では、さっそくパリのエッフェル塔フェーヴからスタートしましょう♪
Bon voyage !
18個もある中の1つ目はパリにしました!
Ils de France [Il イル]とは「島」の意味。「フランスの島」という意味の通り、セーヌ川、オワーズ川などの流域に広がる美しい田園地帯。フランスの中心的な地方で、パリを中心にして半径100kmほどの地域。
パリのエッフェル塔がメインのモチーフになっていて、パリを囲む地域を表すils de France(イル・ド・フランス)の文字がそえてあります。この辺りはヴェルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー城、王族の狩猟地だった美しい森など、数多くの華麗な宮廷文化が広がる地域。パリからの日帰り旅行として人気ですね。旅行で訪れた方も多いのではないでしょうか。
フォンテーヌブロー近郊には、ミレーやルソーなどの画家たちが住んだ村があり、オワーズ川沿いには、ゴッホが描いた「オヴェールの教会」や彼が過ごした家があり、シャルトルブルーと呼ばれる美しい青色のステンドグラスがあるシャルトル大聖堂もある。とっても魅力にあふれた地域 Ils de France 。
Hautオーは「高いところ・上に部分」の意味があるのでフランスの上のところ=北フランス。モチーフにはビールジョッキとムール貝。ジョッキには「CH’TITE」と「BLONDE」の文字。意味を辞書を調べても見つけられなかったので、製造元であるフランスまで質問しちゃいました。
“どういう意味なの?” « ch’tite blonde » c’est le langage du nord de la France.
どうやら « ch’tite blonde »とはフランス北部の言語だそうです。同じことをフランス語の先生にも確認してみたら、、、なんと受講した中でもやっていたようです。
「Souviens-toi, quand on a étudié le Nord j'ai parlé des ch'tis (les habitants du Nord).」=「北フランスの勉強をしたときに話したよ。覚えておいてね」だって。あらっ。そうでしたか(苦笑)。
ダジャレにもなっているらしく「小さい」を意味する標準語petite = 北言語ch'tite。blondeブロンドは「金」。つまり北フランスでblondeと言えば bièreビールの意味。ビールとムール貝はフランスでも人気のメニュー。
Val は渓谷の意味。Centreは中央部。フランスで最も長いロワール川の流域に広がる地域。アンボワーズ、アンジェ、ブロワ、モンソロー、オルレアン、トゥールといった歴史上の重要都市が点在しています。
モチーフは見ての通りフランスの英雄Jeanne d’arc ジャンヌダルク。馬に跨る姿がレリーフとなって表現されています。英仏100年戦争の末期、イギリス軍に包囲されて陥落寸前だったオルレアンを解放したヒロイン。
この地域は、数々の名城が現存していることでも知られていて「フランスの庭園」とも呼ばれています。小さな丘、美しい小川、森のかなたに見え隠れする優美な古城。歴史の舞台となった美しい城巡りを楽しまれた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
フランス北部は酪農が盛んで、フランスfromageフロマージュ(チーズ)の中でも最も知られるカマンベールチーズはここの特産品。リヴァロ、ポンレベックなどもこの地域。
海風が強くて海岸では波が岩を削った崖が続いていて、白浜も広がります。モネの絵にも描かれている断崖のあるエトルタ、モンサンミシェルがあるエリア。ひとつ前のフェーヴのモチーフにあったジャンヌダルクが火刑と処されたルーアンもこの地域。
モチーフになっているのは「りんご」。この辺りにはRoute de Cidre シードル街道があるほどリンゴ栽培が盛ん。牛が描いてあるのは、牛乳、チーズ、バターなどの乳製品が盛んであることからでしょう。のどかな田園風景が浮かびます。
Pays は「国」の意味。Loire川が海につながる流域をかたどっているフェーヴ。
この辺りには海水から作る塩田があります。最近では日本でも手に入る塩「Sel de Guérande」ゲランドの塩の産地。塩:sel セル。塩田の労働者のことはSaunier ソニエといいます。
Fleur de sel フルー・ド・セル という呼び方は聞いたことがあるでしょうか。直訳したら「海の花」。これは朝から日中にかけて手摘みされる繊細な塩の結晶のこと。
ソニエの後ろには、有名なChâteaux de Chambord シャンボール城がデッサンで添えてあります。こちらはフランスルネッサンスの傑作といわれる壮麗な城。敷地面積はパリ市の大きさに匹敵するというから驚きますね。
フランスの最西端にある「Bretagne ブルターニュ」。海に突き出した部分=海に囲まれている地方。北側の海の向こうにはイギリスがあって、南側は大西洋。独特の歴史と文化が強く残っているところ。
食べ物でいえば、そば粉のクレープ料理、塩味の効いたキャラメル、厚みがあってバターたっぷりのビスケット「ガレットデブルトンヌ」など、日本でも知られてきているので地名を耳にしたことはあるのではないでしょうか。
モチーフには【灯台と海鳥】フランスのデザイナーたちが考えるブルターニュのシンボルといえばコチラになるのでしょう。
「灯台」フランス語で「Phare(ファール)」ブルターニュ地方には、沖合、海岸など、灯台が数多く建てられています。歴史的記念建造物に指定されているものも多く、デザインを愉しみながら灯台巡りをしたい場所。
こちらのフェーヴは、デザインから判断すると「 Pierres Noires ピエール・ノワール」灯台。岩礁の上に立っていて上部がグレー、その下に赤、下部が白。お土産品のモチーフになっていることもある有名なデザイン。荒海の中でも目立ちます。
「黒い海鳥」浅瀬の海岸に木彫りで作った鳥を配置したところへ餌を食べにくることを利用したブルターニュ特有の伝統的な猟のやり方があるようです。木製の鳥は「les blettes ブレット」と呼ばれているブルターニュ固有の単語。以前、ブルターニュに関して勉強をした教材の中にも登場しました。木製の鳥の呼び名とは別に、この黒い鳥の名前もわかるとよいのですが見つからず。ご存知の方がいらしたら教えてください。
この地域は組み立てた配置からだとわかるのですが、フランスで最も遅い日没を眺められる最西端に位置しています。灯台と海鳥、海岸線に沈む夕日を眺めに行きたい場所です。行きたいなあ。
こちらのページでは、18個の内、1~6 までのご紹介をいたしました。
つづきは次回ページへ続き7-12フェーヴ ~ ひきつづき
Bon voyage !よい旅行を!