Blogizumiブログ
- 2021/01/12
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【ガレット・デ・ロワ】フランス菓子「ガレット・デ・ロワ」との出会い
Bonjour !
今日は、ガレット・デ・ロワの思い出を少しお話したいと思います。連載「みんなの暮らし」にもガレットデロワを取り上げたのでお楽しみ頂けると嬉しいです。(連載期間が終了しましたので、再編後こちらへ投稿予定)
レザベイユ南青山でも1月だけ特別にご用意するようにしているお菓子が本日のテーマです。
さて「ガレット・デ・ロワ」のことはご存知でしょうか。フェーヴと呼ばれる磁器製の飾りがお菓子の中に隠されていることが特徴のお菓子です。
「ガレット・デ・ロワ」のお求めは、店舗「レザベイユ南青山」まで → 商品一覧
フランスでは学校やオフィス、家族や友人と分けあって食べる機会が何度もあるGalette des Rois ガレット・デ・ロワというお菓子。
1月のショーウィンドーはご覧のようにガレット・デ・ロワで一杯になります。
このことをスタッフに話すと ”本当にそうなんですか?” とスタッフから質問がきました。
「ほら写真をみて!ガレット・デ・ロワ一色でしょ!」
日本ではフランス菓子店パティスリーから広まってきた傾向がありますが、本場フランスでは主食であるパン屋ブーランジェリーが主に販売をします。
「ガレット・デ・ロワとは?」については、またの機会に詳しく投稿させていただきます(後日リンク)。
ここでは、私が初めて「ガレットデロワ」を知ることになったエピソードです。
99年のある日、9月に渡仏する予定だった(出国前の)私に向かって、フランス好きの親友N子が言いました。
「izumi ! Chausson aux pommes ショソン・オ・ポムという名前のおいしいパンがあるから、パリに慣れてきたら、必ず食べにいってみてね」と。
「Chausson aux pommes ショソン・オ・ポムって何?」
2000年1月のある日、「よし、今日こそN子のおすすめパンChausson aux pommes ショソン・オ・ポムを買いに行ってみよう!」と思い立って、Poilâneポワラーヌという老舗ブーランジェリーへ出かけることにしました。
ここは、アテンド仕事の訪問先として、よく訪れた名店のひとつ。
入口のドアを開くと “Bonjour!” とレジのマダムに挨拶を交わします。中には大きなカンパーニュのパンが並んでいます。店内に入って壁一面のパン棚に目をやりました。すると、
お目当てのパンが見当たりません。あれ? 代表的なパンのはずなのにおかしいな。
「マダム、私はショソン・オ・ポムを買いに来たのだけど、売り切れですか」と尋ねると「今はご覧の通りガレット・デ・ロワの季節だから並ばないのよ」との返事。
「え~? ショソン・オ・ポムは、定番のパンですよね。それでも、今は焼かないの?」
定番を焼かずとも、ガレット・デ・ロワを優先にする時期があるとは全く考えていなかった。ガレット・デ・ロワって、すごいな。「これもフランスらしい!」思えた出来事。だけども 楽しみだったパンを買えなかったことは残念。ますますショーソンオポムを食べたくなってしまうじゃないか。
定番商品をお休みしてまでガレット・デ・ロワを作ることを知って驚きました。そのあと、お店で話をよくきいてみると、1月はガレット・デ・ロワで大忙しだから同じ生地を使うパンは焼かないとのことでした。
この当時と今は様子が違うかも知れませんけど、私がパリに暮らしていた時はこんな風でした。
ということで、この日はショソン・オ・ポムを買えずじまい。出直すしかなくて「また来きますけど、いつ頃からならありますか?」とマダムに確認してみました。すると、
「ガレット・デ・ロワが終わらないと作らないから早くても1月末からよ」と言われて再びビックリ。ええ?、2・3日じゃなく、1月末までの数週間はガレット・デ・ロワがショーケースを占領するというのです。それはだいぶ先だね・・・と会話を交わして店をでました。
このエピソードには続きがありまして・・・その後。
1月末になって、ステイ先17区の辺りではガレット・デ・ロワを見なくなってきていました。「よし、そろそろショソン・オ・ポムも並んでいるだろう」と再びポワラーヌへ。すると、
お店ではガレット・デ・ロワの販売がまだ継続中!まさかの空振り2回目!! え~っ!?まだなの??・・・。 と再び買えず。そんなこんなで私は長い間ショソン・オ・ポムを待つことになったので「恐るべしガレット・デ・ロワ人気!」と印象つけられた思い出となりました。
そして、この2度目の「ショソンオポム」空振り日には、「ガレット・デ・ロワ」を買いましたよ(苦笑)。目的は違ったのだけど、まぁ、良しとして。
縦袋にガサっ
フランスでは、こんな風に縦袋にガサっと入れられることも少なくありません。日本の感覚だとびっくりしてしまうかも知れませんね。だけども、ブーランジェリーでは大半がこのスタイルです。他のパンと同じ程度の扱いのところが多いから、これもフランスらしさ。
この時の「ガレット・デ・ロワ」は、ホームステイ先に持ち帰って、フランス家族と一緒に食べました。(伝統的な食べ方を教わった話は後日リンク)
この「ガレット・デ・ロワ」の中からは、Poilaneポワラーヌと刻印された指輪形のオリジナルフェーヴが入っていたと記憶しています。当たると嬉しいから、憶えるようです。
実は、私がオリジナルフェーヴの存在を知ったのは、この時ポワラーヌで買った「ガレット・デ・ロワ」のおかげです。もちろん今の仕事(オリジナルフェーヴの手配をしています)につながるとは思いませんでした。
Maison du chocolat メゾンドショコラ、FAUCHONフォション、DALLOUYAOUダロワイヨやLADUREEラデュレなど、当時から素敵なオリジナルフェーヴを用意していました。
フランス旅行に行っても、ガレット・デ・ロワを知ったり、食べたり、フェーヴが当たるチャンスに恵まれることは、1月の時期を逃すと巡り合う機会がありません。私にとって「ショソンオポム」と「ガレットデロワ」は、色んな思い出がつまったお菓子であり、縁の深い出会いへと繋がった特別な食べ物になっています。
ご縁とは面白いもので、今となってはガレット・デ・ロワ用のフェーヴについて、フランス専門メーカーからの直輸入・卸・小売までの一貫した管理をさせて頂いております。だから、オンラインや店舗にフェーヴが豊富に揃っています♪
オリジナルフェーヴにチャレンジされるプロ職人(シェフ、パティシエやブーランジェ)の方とフランス会社との橋渡しは、納得いく逸品が仕上げられるまでのお手伝い。
プロ向けはコーポレートサイトに掲載しています。店舗をお持ちの方は、こちらよりお問合せください。株式会社 La Ruche ラ・リュッシュ www.laruche.co.jp オリジナルフェーヴについてもご紹介させていただいています。
お菓子から出てきたフェーヴは、その時々のガレット・デ・ロワにまつわる懐かしい思い出も記憶によみがえる素敵なアイテムとなっています。
今年は豪華なフェーヴが出来上がりましたよ!なんと「フランス地図のパズル」18ピース構成
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各地域の象徴的なものがモチーフ。パリはエッフェル塔。素敵で精巧なつくりだから一つずつクローズアップしてインスタグラム @la_ruche_officiel へ投稿中 よかったらフォローしてください。
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18個もある地図なので、商品コラムBlogも3回に分けての掲載になりました。
【フェーヴ】フランス地図セットのご紹介 ~前回の続き7-12~
Bonne fête a tous !