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- 2020/07/24
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【ハチミツ】TEXTUREテクスチュールの変化・結晶化について
Bonjour !最近「ザラッとしたハチミツが好き」とおっしゃるお客様も増えてきました。
ハチミツが固まることを「結晶化」といいます。
ここでは、この現象についてお話しさせていただきます。さて
un rapport du Conseil de la Communaute europeenne(74/409/CEE) donne une definition precise et univoque du miel qui est « le produit alimentaire que les abeilles domestiques fabriquent a partir du nectar des fleurs ou des secretions provenant des parties vivantes des plantes, qu’elles butinent , transforment et combinent a des substances specifiques propres, qu’elles conservent et laissent “vieillir”dans les rayons de la ruche. Ce produit est fluide, epais ou cristallin »
上記の文章 un rapport du Conseil de la Communauté européenne(74/409/CEE) の最後のところに「Ce produit est fluide, épais ou cristallin 」と書いてある箇所があります。
こちらの「カッコ」でくくった箇所を日本語に訳すと「ハチミツは、粘度のある液体状、あるいは、結晶状である」となります。
この「Cristallin クリスタラン(結晶)」という言葉が、ハチミツは白く濁った状態のことを表わしていて日本語では「結晶」といわれています。
この現象は 「ハチミツ本来の特性」 だから、
品質にはまったく問題ありません。ご安心してお召し上がりください。
けれども、食べ物としてみた時に見た目の変化がちょっと気になってしまう方もあることでしょう。もしも、写真のような見た目が気になるときには、
乾いたスプーンでハチミツをしっかり混ぜて均一にしてみてください。
下の写真の様に一色になって、粒子が整うことで少し滑らかになります。
◆結晶化の進み方ついて
結晶化は、ハチミツの中に白い粒々ができてきて、全体に広がってきます。
この結晶化の進み方は蜜源の種類によって違いがあって
結晶化が「早く進むもの・遅いものがある」
「miel ハチミツ」の成分は、「Fructose(フラクトース・果糖)とGlucose (グルコース・ぶどう糖)」が大部分を占めます。このバランスの違いで「結晶化」の進む速さに違いがあります。Glucoseを多く含んでいるものは結晶化が早く、Fructoseを多いものは遅いと言われます。
そして、冬場の方が夏よりは結晶化は進みやすくなります。この理由は低温になるからです。同じ理由から、冷蔵庫へハチミツを入れると結晶化が早まります。
結晶化が遅くていつまでも液状が続く種類として代表的な MIEL(ミエル)ハチミツは
このような理由から、
パリのハチミツ専門店Les Abeilles(レザベイユ)では写真の様に「アカシア」と「シャテニエ(栗の花)」の2種類を量り売りのサーバーに入れていることが多かったです。
レザベイユ南青山の量り売りでは「アカシア」を定番としてサーバーにご用意しています。時々アカシア以外の種類もご用意させていただくこともございますが、液体状の方がサーバーには適している理由から、種類を限定しています。
また「シャテニエ」については、特徴的な強い味と香りがあるので、好き嫌いが分かれる種類です。日本では苦手な方も多いことから定番での量り売りとしてのご用意は行っておりません。
◆結晶のようす
こちらもハチミツによって様々な見え方であらわれます。
結晶初期は沈殿物かのように白濁したり、ツブツブ結晶が点在したり、雲状の結晶がカビのようにも見えてしまいます。こんなことから「コレは何でしょうか」と店舗でもメールでも問合せを頂くことがよくあります。
先にも書きましたが、混ぜて均一にしたら美味しそうな見た目になってくれます。乾いたスプーンで良くかき混ぜて調整してみてください。
「結晶化はごく自然な現象だから品質には全く心配ない」と理解してお召し上がりください。ちょっとスプーンで混ぜて頂くと均一になって見た目にも美味しそうなハチミツになります。さらに滑らかにしたい時は瓶ごとお湯の中に入れて湯煎をしてください。温めることで溶けてくれます。
◆結晶の違い
ハチミツによって見え方や粒子の大きさなど、結晶のようすにも様々な違いがあります。
例えば、「ガティネ」や「西洋ヒマワリ」は、
ザクザクと大きな粒で結晶します。
「ラベンダー」など、
細かくクリーム状になるもの特徴のものもあります。
お好みに応じて、ザクザクした大きな粒子を愉しむのもオツですし、よくかき混ぜてクリーム状にすることもお勧め。結晶前と後の違いも、ぜひお楽しみください♪
途中にも少し書きましたが、結晶の進み方が早いもの・遅いものについては、ハチミツの成分の違いが関係しています。この違いは、それぞれの蜜源の違いによります。→ 【ハチミツ】花の蜜とハチミツの成分比較
結晶化したハチミツの舌触りが苦手な場合や滑らかにしたいときは湯煎がオススメです。瓶ごとお湯の中へ入れて、瓶の中のハチミツに熱が均一に伝わるようスプーンでかき混ぜてください。
温めると溶けてトロトロと滑らかになって流動的になります。ヨーグルトに入れたり、チーズにかけるには、この方が扱い易いでしょう。
Bonne dégustation ! ご賞味ください ♪