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2024/08/23

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方

Bonjour !

※コチラは「マダムと暮らしたフランスでの日々」みんなの暮らしオンライン連載掲載(2019/10~2021/03)が終了しましたので再編集による投稿です。お愉しみ頂けると幸い。

 

もっと広まってほしい「ガレット・デ・ロワ」

フランスで1月といえば「ガレット・デ・ロワ」!。1月にだけ食べられる、フランスの伝統的なお菓子です。ガレット・デ・ロワには、おいしいだけじゃない、いろんな魅力があるんですよ。と連載にも取り上げていたテーマ。

 

 

少し前置きになりますが、私は20年以上にわたって「ガレット・デ・ロワ」を広める活動をしています。みなさんは、このお菓子のことをご存知でしょうか?

 

 

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方

 

みんなで楽しむ、ガレット・デ・ロワの時間

私がガレット・デ・ロワに出合ったのは、パリのホームステイ先。はじめて食べた時は、本当に感動しました。ただ「おいしい!」というだけじゃなくて、その楽しみ方に感動したんです。

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
1月のブーランジェリーはガレット・デ・ロワ一色!

 

ガレット・デ・ロワは、みんなで和気あいあいと分け合って楽しむためのお菓子。こんなに楽しいお菓子は、他にありません! 子どもから大人まで、みんな一緒になって楽しめる。あぁ、なんて素敵なお菓子でしょう!

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
学校でも、職場でも♪

 

ガレット・デ・ロワは、毎年1月だけに登場する、新年を祝うお菓子。学校や職場、家族など日常生活をともにするみんなでひとつのガレット・デ・ロワを囲み、分け合って食べます。

 

 

クリスマスケーキは、クリスマス当日にだけ食べますよね。けれども「ガレット・デ・ロワ」は1月いっぱい何回も食べる季節のお菓子です。日本のもので例えるなら何かな~とスタッフと話してみたところ「日本でいう餅みたいな存在かな」なんて話になりました。

 

運試しを愉しむ「フェーヴ」

「ガレット・デ・ロワ」に欠かせないのが、運試しをする「フェーヴ」の存在。フランスならフェーヴを入れ忘れたら大クレーム! なぜなら「ガレット・デ・ロワ」にはフェーヴが1つだけ生地の中に隠してある特徴あるお菓子で、そのフェーブが自分の分から出てきたら”当たり!”。その日、王様または王女様になれるアイテムが「フェーヴ」です。

 

こうやって年始に運試しをするのは、日本の「おみくじ」みたいなものでしょうか。

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
自分に切り分けられたガレットから、運よくフェーヴが出てくるかどうかを愉しむ♪

 

そもそもは、お祭りで楽しまれていた運試し(=王様ゲーム)のパンが由来。パンの中に本物の豆(=フェーヴ)を隠して運だめし(くじ引き)を楽しんでいたから、磁器製になった今も「フェーヴ(=そら豆の意味)」と呼びます。

 

「そら豆」から今のような「磁器製」へと変化してきた理由や運だめしの習慣の起源が紀元前から続いていることなど、興味深い歴史ある伝統菓子です。起源や歴史についてはコレクションフェーヴを使いながら、またの機会に紹介させていただきます。

・フェーヴとは(後日リンク)

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
食べてフェーヴを集める楽しみ方もあってコチラは18ピースで「フランス地図」が出来上がるパズル♪

 

コレクションとして集めたいフェーヴも沢山あります。投稿商品はコチラからお求めいただけます。→ Fève France d'exception 3D フェーヴ『フランス万歳!』(18ピース)【専用箱セット】Prime社製

フランスの地図をご自身で組み立てたい方にはコチラがオススメ → Fève France d'exception 3D フェーヴ『フランス万歳!』(18ピース)地図付き Prime社製

 

 

フランス好きな方への贈り物としても、きっと喜ばれることでしょう。

 

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
クリームなしのガレット・デ・ロワには、NATUREナチュールの表示(=プレーンという意味のフランス語)

 

1月に何度も食べるので、カロリーを控えるためなのかクリーム抜きのガレット・デ・ロワもパリでは売られています。そんなガレットデロワであってもフェーヴは必ず入っていました。きっと、フェーヴが入っていないと「ガレット・デ・ロワ」とは言えないのでしょう。フェーヴが隠してあってこそ運試しができる(=王様を決められる)、それが「ガレット・デ・ロワ」!

 

 

食べものの中にフェーヴを隠すと「ウッカリ噛んでしまって歯を傷める」「誤飲の可能性がある」などの心配はあります。ガレット・デ・ロワは「どこかにフェーブが入っているから、気をつけながら食べる」というのが大前提のお菓子。

 

ついウッカリしてしまうのは、ガレット・デ・ロワに親しんでいるフランス人たちも同じ。「ガレットを食べたときに歯を痛めてしまったよ~」なんて会話が交わされることが毎年のようにあります(苦笑)。日本でいう「お餅」のような感じでしょうか。1月の「ガレット・デ・ロワ」「お餅」、いずれも気を付けながら季節ものを大いに愉しみましょう!

 

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
フェーヴの担当者の方との打ち合わせ写真(2006年)

 

「日本でも同じようにこうしてガレット・デ・ロワを楽しみたい」 

そんな想いから「このお菓子をシェフたちと日本に広めよう!」という願いが私の中で生まれたことから、プロのブーランジェやパティシエのみなさんとガレット・デ・ロワを広める活動を始めたのが2002年。私は職人ではないから、フェーヴを手配することを仕事にしています。気が付けば、ガレットデロワ用のフェーヴに関わって20年以上になりました。

 

◎店舗をお持ちの方は、コーポレートサイトよりご覧ください。オリジナルフェーヴも扱っています。

→ 株式会社 La Ruche ラ・リュッシュ(輸入・卸販売) より業務用の販売について問合せして頂けます。

 

フランスにあるフェーヴ専門会社PRIMEの様子やエピソードは、以下のリンク以外にもブログ内で紹介していきます。英語読みだとプライムになりますが、フランス語読みならプリームまたはプリム。

→ 【フェーヴ】ガレット・デ・ロワ用のフェーヴのアトリエ

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
開催したガレット・デ・ロワにまつわるワークショップの様子より

もし、フェーヴの製造工程、ガレット・デ・ロワの歴史やフランスでの販売量などマニアックな部分にもご興味がある方は、時々開催している気軽に参加していただける勉強会「Table d’hôte ターブルドット」へよかったら是非ご参加ください。奥深い歴史など、詳しくご紹介しています。

 

 

コロナ渦には、遠方からの参加も可能なZoomでの開催をさせて頂いたこともありました。

Table d'hôte開催レポート 一覧ページ

レポート Table d'hôte 第28回【暮らしの中の「ガレット・デ・ロワ」と「パンデピス」】より

レポート Table d'hôte 第28回【暮らしの中の「ガレット・デ・ロワ」と「パンデピス」】より

レポート Table d'hôte 第23回「ガレット・デ・ロワとフェーヴの魅力」Zoom開催より

レポート Table d'hôte 第20回「ガレット・デ・ロワとフェーヴの魅力」店舗開催より

レポート TABLE D’HÔTE 第11回テーマ「ガレットデロワとフェーヴの魅力」より

レポート TABLE D’HÔTE 第9回「色んなガレット・デ・ロワを愉しむ」

レポート TABLE D’HÔTE @アカシエ北浦和本店「ガレット・デ・ロワを真剣に楽しむ会」より

レポート TABLE D’HÔTE 第2回「色々なガレット・デ・ロワを楽しむ会 」②より

レポート TABLE D’HÔTE 第2回「色々なガレット・デ・ロワを楽しむ会 」①より

レポート TABLE D’HÔTE 第1回「 ガレット・デ・ロワ」より

 

 

 

 

 

【ガレット・デ・ロワ】フランスでの楽しみ方
ガレットデロワがモチーフのフェーヴ(フランス製)

ガレット・デ・ロワにまつわる私のエピソードは izumiブログへ書いてありますので、よかったらこちらも覗いてみてください。今後、ガレットデロワのレシピや歴史もご紹介していきます(後日リンク)

フランスで1月といえば「ガレット・デ・ロワ!」

「ガレット・デ・ロワ」は、和気あいあいと愉しもう♪

 

 

ガレット・デ・ロワから素敵な時間がうまれることを願っています

”Bonne fête à tous! 皆さま、素敵な時間をお過ごしください!”

 

◎「レザベイユ南青山」特製ガレットデロワの販売はご予約制◎ 1月の店頭渡しのみの限定商品です。ご注文受付開始のご案内はトップページの「お知らせ」やSNSから毎年11月頃ご案内をさせて頂いています♪ 

【ご予約商品】1月店頭お渡しのみ【ガレット・デ・ロワ・オ・ミエル<フランボワジエ(木苺の花)のはちみつ使用>】限定数

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レザベイユ【特製ガレットデロワ・オ・ミエル】ご予約制
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