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2025/04/16
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【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!

Bonjour ! 

ここでは「ガレット・デ・ロワ」を愛する日本の皆さまに、素敵なオリジナルフェーヴつくりについてのおはなしですです。Prime社(フランス)がデザインするコレクションフェーヴの他に、プロ向けにオリジナルフェーヴの手配を承っていまして、前回投稿したブログの続きとして「オリジナルフェーヴ」に取り掛かるための手順のご紹介です。

前のブログはコチラ → 

【フェーヴ】ステップ(1)オリジナルフェーヴの形状を決めよう!

【フェーヴ】ステップ(2)オリジナルフェーヴのデザインを決めよう!

 

【オリジナルフェーヴに取り掛かるための3ステップ】

(1)オリジナルフェーヴの形状とサイズを決めよう!

(2)オリジナルフェーヴのデザインを決めよう!

(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!

◉メッセージ、文字、ロゴ、ペンダントホールなどの有無を合わせて考えて進めましょう♪

 

実際の資料を使ってステップごとに紹介していきます。

いよいよ、本題の最後 ステップ3

(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
印刷とは違う磁器への色付け。

さぁ「形」と「デザイン」を決めたら「色」の選択です。

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
素焼きの状態だとこのような白色。素焼きのことを「BISCUIT ビスキュイ」といいます。

フランス語でお菓子のビスケットのことは「BISCUIT ビスキュイ」といいます。陶器の素焼きのことも同じく「Biscuit ビスキュイ」といいます。

 

 

フランス語で「BIS ビス」というと、「~の2つめ」とか「2度目」「繰り返し」の意味がありまして、例えば、同じ住所があった場合に2つ目の方へ bis を付けて区別するときに使います。「Bis, bis !」と言えばアンコール の意味です。そして「Cuit キュイ」については「焼いた」という意味の形容詞なので、直訳したら「2度焼き」という意味になる綴りからできている単語です。

 

 

さて、そのビスキュイ。

白色の素焼きのままであっても「マット」と「光沢あり」の仕上げによっても印象が変わります。

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
コレクションフェーヴにもある素焼きのシリーズ。光沢なし。

 

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
素焼きにこだわったシックなデザインのオリジナルフェーヴ。
【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
2025年のコレクションより 25-F-27 Le Sacre des Reines「女王の戴冠式」

 

白色の「ツヤあり」の例。王冠の内側は白色のツヤあり仕上げ。ピカッと華やかになり、エナメルによって強度も増します。

 

 

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
フェーヴ専門のデザイナーたちが細部まで指示を決めて仕上げていきます

 

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
色の指示は、このようなグラデーションもできます

 

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!

 

このように「グリーン」といっても色々な「グリーン」があります。イメージしている色の見本を付けて頂いたり、TANTOやPANTONNEの番号を添えていただけると近づけやすくなります。細かいご指示の方が助かります。

 

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
マット仕上げの部分とツヤありの箇所を使い分けたい場合は、そのように細かく指示を作成

 

【製造工程】

フェーヴは、焼成前と後では約14%縮みます。それを考慮して「元」となる型彫刻で作り1050℃で焼いて、製造するために使う型を作りをします。その型にペースト状または液体のボースレーヌを流し込み、乾燥させて型から外して洗浄。

 

元となる型を1000℃で焼成(第一焼成)をして、冷ましたら型から外します。色を付ける場合は手塗りをして、ツヤある場合はここの工程で塗って1250℃で焼成(第二焼成)します。

 

このように、色がある場合やツヤありの場合は素焼きよりも焼成の工程が多いことになります。さらには、色の中で金色や銀色がある場合は焼成温度が違うため、もう一回の焼成(第三焼成)することになります。このことから、金色や銀色を使っているフェーヴは作業工程が多くなるのでコレクションシリーズの中であっても価格に違いが出てきます。

 

毎年のコレクションシリーズもオリジナルフェーヴも魅力がいっぱいです。「ガレット・デ・ロワ」も「フェーヴ」もフランスと同じように日本でもお愉しみ頂けるように、お手伝いをさせて頂いています。merci 

 

・毎年のコレクションシリーズ(限定数)は、商品ページのこちらからお求めいただけます。数ページに渡って掲載してありますので、デザイナーたちがご用意したテーマごとのデザインもお愉しみください。→ Produitsフェーヴ

・オリジナルフェーヴについてのお問い合わせは、コーポレートサイトよりどうぞ → 株式会社 La Ruche ラ・リュシュ Fève & Couronne フェーヴ&王冠  

 

 

 

【フェーヴ】ステップ(3)オリジナルフェーヴの色を決めよう!
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