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2022/04/19
食べもの
フランス文化
コラム

パリジャンの朝食 ~平日編~

Bonjour !

今回は、マダムとのパリ暮らしの中から「パリジャンの朝食」のおはなしです。 

※コチラは「マダムと暮らしたフランスでの日々」みんなの暮らしオンライン連載掲載が終了しましたので(2019/10~2021/03)再編集の上、投稿したものです。続けて連載18回分の全内容を掲載予定です)

 

お愉しみ頂けると幸い。

 

日常の朝

パリジャンの朝食 ~平日編~
窓から見える朝日

広い空の色が刻々と変化する様子が美しくて、それを眺めるために早起きすることもあるくらい、渡仏した99年当時からずっ~と、一番お気に入りの場所です。私がパリで過ごす時は、毎朝このキッチンから始まります。

 

キッチンにはラジオが置いてあって、ニュースを聞きながら朝食の準備。フランスでは朝からテレビをつける家は殆どないと聞いています。美しい景色が目に入ってくる朝。

パリジャンの朝食 ~平日編~
マダムの家のキッチンには、いつもフルーツがたくさん

マダムの飲み物は、フレッシュなオレンジ果汁。市販のオレンジジュースではなく、果物を家庭用のジューサーで搾って作ります。このおかげでキッチンは爽やかな香りに包まれます。

  オレンジジュースのはなし → 毎朝、搾りたてオレンジ果汁を飲もう♪(2019/05/16)

                 毎朝、搾りたてオレンジ果汁を飲もう♪ ~つづき (2019/05/17)

 

私の朝は「カフェ・オ・レ」

私の定番は、Café au lait カフェ・オ・レ。マダムの息子(当時13歳)は、Chocolat chaud ショコラ・ショ(ココアより濃厚なチョコレートの飲み物)(後日レシピをリンク)を準備。

 

朝食の準備は各自で行います。というのも、平日は、学校や会社、皆の出かける時間が違っていますから、それぞれが自分の時間に合わせて起きてきて、キッチンで準備。ささっと軽く食べて出かけていきます。

 

主婦も立派に働いていることが多いフランス社会。まわりに訊いてみても、平日の朝食をテーブルついてシッカリて食べるということは他の家庭もしていないようでした。

パリジャンの朝食 ~平日編~
キッチンの入り口

パリジャンの朝「飲み物は何が定番」

ちょっと調べてみたところ、コーヒーやショコラ・ショの人もいますが、大多数のフランス人の朝は「Café au lait」を定番としている人が一番多いようでした。追記しておくと、

 

パリでは「Café au lait カフェオレ」を「Café crème カフェ・クレーム」と呼ぶこともあります。この2つについては特に区別されていないことが殆ど。ミルク(牛乳なのかフレッシュなのか)の種類の違い、ミルクの量の違い(カフェクレームの方がミルク多めだとか)色々あるようですが…まちまち。

 

紅茶派の人もいますけど、全体としては少数派。

 

Café au lait カフェ・オ・レ の「Lait レ」とは、フランス語で「牛乳」のこと。

フランスの「牛乳」についてはコチラへ → フランスの牛乳「Lait 」のこと(2019/10/23)

パリジャンの朝食 ~平日編~
パンには、Beurreブール(バター)、Confitureコンフィチュール(ジャム)、Mielミエル(ハチミツ)などを塗ります。

はちみつはパンの供

Mielミエル(はちみつ)専門店「レザベイユ南青山」を営んでいるので、ハチミツについて触れておくと日本よりも身近な存在である印象を受けます。

 

バターやジャムと同じくらい食卓に登場する定番のコンディメントとして定着していて、ホテルやカフェの朝食にも必ず添えられてきます。

 

平日の朝は、簡単に

コーンフレークやシリアルをカフェ・オ・レ・ボールと呼ばれる器に入れて、牛乳を注いで食べることも。

パリジャンの朝食 ~平日編~

シリアル(グラノーラ)

渡仏当時の日本では見かけることがなかった写真のようなシリアル(ドライフルーツやナッツも一緒になって塊のあるもの)も、最近では手軽に購入できるようになりましたね。

パリジャンの朝食 ~平日編~
Nutella(ヌテラ)

そして、ここで忘れたくないのが『Nutella(ヌテラ)』

こちらは、チョコレートとヘーゼルナッツの人気定番ペースト。フランス人なら誰でも知っています。(詳しくは、後日リンク)

 

 

バゲットと同じくらい常備されているのは「Campagne カンパーニュ」と呼ばれる田舎パン

パリジャンの朝食 ~平日編~
カンパーニュは酸味の効いた味わい。フランスらしさを感じます

その他には、スーパーで手頃な価格で売られている袋入りも定番ロングセラー商品です。ブリオッシュ生地の小さめの食パンもパリジャンにとって馴染みのある朝食パンの一つと言えるでしょう。

 

それから、ちょっと違うのは家庭にあるトースターのタイプかな。

パリジャンの朝食 ~平日編~
写真はマダムのキッチンにあるトースター

フランスのトースター

フランスのグリルパンはコチラ。焼けたら「ポンッ」とパンが顔を出すタイプ。横にあるつまみを回して焼き加減を決めたらレバーを下げてパンを焼成します。キッチンアイテムについてもまたの機会に(後日リンク)

 

私の場合は、パンの焼きあがりを待ちながら 飲み物 Café au lait の準備♪ 

パリジャンの朝食 ~平日編~

平日の朝は「バゲット」と「飲み物」だけのシンプルな朝食!

朝食パンの種類は「Baguette バゲット」が主流。私はもっとクロワッサンを食べることが多いだろうと思っていたので、渡仏前のイメージと違った発見の一つです。

 

 

「平日にクロワッサンは殆ど食べない」

バゲットも美味しいけれど、やっぱりクロワッサンを食べたい!

 

 

クロワッサンはいつ食べるのか については、次回に分けてご紹介いたします。merci  

→ フランス人のお楽しみ♪「特別な日の朝食パン」

 

Bonne journée!ボンジョルネ!

 

パリジャンの朝食 ~平日編~
私の好きな朝食♪
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