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2024/11/09
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【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について

「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について

Bonjour ! ここでは「Galette des roisガレット・デ・ロワ」について、どのようなお菓子なのかについてのご紹介をします。

 

 

「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」

Galette ガレットとは、一般的には円形に平たく焼いたお菓子の総称。Rois ロワは王様の意味。直訳すると「王様の丸いお菓子」

 

「ガレット・デ・ロワ」がウィンドーにたくさん並ぶのは1月。この時のフランスの様子については → 【フランス菓子】「ガレット・デ・ロワ」とは

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について

 

「Galette des roisガレット・デ・ロワ」は、カトリックのお祝い「Epiphanie エピファニー(公現節)」と呼ばれる行事と結びついているお菓子です。

【フェーヴ】ガレット・デ・ロワで祝う「Epiphanieエピファニー」とは?

 

 

ガレット・デ・ロワとはどんなお菓子?

お菓子の生地は、このようなパイ生地。

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について

「ガレット・デ・ロワ」に使われる生地(=パイ生地)のことをフランス語では「 la pâte feuilletée (パート・フイユテ)」と書きます。

 

 

フランス語で「葉」。薄い紙1枚のことも同じ表現で「Feuille フイユ」といいます。「Feuilleté フイユテ」とは、薄層からなる生地の意味。良く知られているフランス菓子「mille-feuilleミル フュイユ」はパイ生地のお菓子。

 

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について
mille-feuille ミル フュイユ

 

ミル・フュイユのフイユと同じ語源で「葉・薄層」の意味。「mille ミル」とは数の「千」のこと。実際に千枚あるわけではありませんが幾重にも重なる薄片に由来している名前のフランス菓子が「ミルフイユ」。

 

こちら mille-feuille も「ガレット・デ・ロワ」と同じくla pâte feuilletée パート・フイユテ(=パイ生地)です。

 

 

そして、クロワッサンも「ガレット・デ・ロワ」と同様にパート・フイユテの生地。

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について

1月のブーランジェリーでは「ガレット・デ・ロワ」を優先して用意するためにパイ生地を使うパンのバリエーションが少なくなっていることがあります。

 

 

私が実際に遭遇したパリでのエピソードも良かったらどうぞ → 【ガレット・デ・ロワ】フランス菓子「ガレット・デ・ロワ」との出会い

 

 

先にご紹介しましたように、キリスト教の行事「Epiphanie エピファニー(公現節)」と結びついて広まってきたものですが、最近では、新年を祝うために食べる風習として定着しているフランス菓子「ガレット・デ・ロワ」。

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について
キリスト生誕場面(=クレーシュと呼ぶ)がモチーフになっている伝統的なフェーヴのコレクション

 

「ガレット・デ・ロワ」は、クリスマスケーキ(フランスのクリスマスケーキはビュッシュドノエルが主流)よりも楽しみにしているフランス人たちも多くて人気お菓子です。フランス人なら誰でも知っている馴染みのお菓子。

 

 

当社では、フェーヴを扱って20年以上になりましたけれども・・・日本では、未だそこまでは知られてはいないお菓子。それはきっと、文化の違いや1月にしか出回らない季節のお菓子だからなのでしょう。

 

 

「ガレット・デ・ロワ」ならではの魅力

お菓子の魅力は「味の美味しさ」だけではなく、他のお菓子にはない「楽しみ」がある!

 

 

それが、フェーヴの存在です。

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について
中に一つだけ、FEVE(フェーヴ)が隠されています

 

他のお菓子にはない風習

ガレット・デ・ロワの一番の特徴は生地の中にフェーヴが隠されていること。

そして、

誰にフェーヴが当たるかどうかを皆で楽しむ!遊びのあるお菓子!

 

 

王様(王女様)になれるか運試し!

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について
学校、会社、友人たちと和気あいあい愉しむ!

「ガレット・デ・ロワ」の中には「フェーヴ」と呼ばれる磁器や陶器製の人形が一つ隠されていて、それが当たった人は紙製の王冠をかぶって王様(王女様)として皆から祝福される風習があります。だから「ガレット・デ・ロワ」と買うと王冠も一緒に渡されます。

 

 

・フェーヴとは?名前の由来(後日リンク)

・ガレット・デ・ロワの起源は?古代ローマ時代(後日リンク) 

 

 

【ガレット・デ・ロワ】とは

「フェーヴ」と「王冠」が揃って成り立つ特別なお菓子。

 

 

仲間たちと「ガレット・デ・ロワ」を囲んで会話を楽しんだりする習慣は、食事の時間を大事にするフランスの食文化・習慣に通じるものがあるように思います。そう考えると、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されたように、和気あいあいとした時間を愉しむフランスを象徴しているお菓子とも言えるのではないでしょうか。

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について
友人宅への手土産に。大抵の場合「王冠(紙製)」は折りたたまれて「ガレット・デ・ロワ」と一緒に渡されます。

美味しくて楽しいお菓子ですから、日本でも「ガレット・デ・ロワ」を大いに楽しみましょう♪ 

 

 

当店では「ガレット・デ・ロワ」によって素敵な時間が過ごせることを願って「フェーヴ」と「ガレット・デ・ロワ」をご用意しています。Les Abeilles のハチミツを使った【オリジナル・ガレット・デ・ロワ】フェーヴは、フランスPrime社製。

 

 

「ガレット・デ・ロワ」のお求めはコチラ → 【ご予約商品】1月店頭お渡しのみ【ガレット・デ・ロワ・オ・ミエル<フランボワジエ(木苺の花)のはちみつ使用>】限定数 

 

 

 

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について

 

ブログでは、色々な切り口で「ガレット・デ・ロワ」をご紹介していきます。

愉しみにして頂けると幸いです。merci 

 

・「ガレット・デ・ロワ」と「パン・デ・ロワ」(後日リンク)

・「ガレット・デ・ロワ」パン屋でしか焼いてはいけない?(後日リンク)

【フランス菓子】「Galette des rois ガレット・デ・ロワ」について
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