Blogizumiブログ

2024/06/28
食べもの
フランス文化

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!

Bonjour !  (※こちらは、過去の連載記事を編集して再投稿しました)

さて、今日のテーマは「Marche(マルシェ)」です。

 

フランス全土に広がるマルシェは、その土地の特産品を楽しめる場所。フランス旅行で行きたい所として計画する方も多いのではないでしょうか?

 

ここでは、私なりの楽しみ方を交えてご紹介させていただきます。まずは、初夏の撮影写真からご紹介。ご一緒に散歩しているような気分で、パリを楽しんでいただけると嬉しいです。では、さっそく出かけましょう♪

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!
6月のマルシェ メロンやアプリコットが豊富

マルシェを楽しむための基礎知識

 

みなさんは、マルシェというと食品が思い浮かぶでしょうか? 野菜、果物、肉、魚のイメージが強いかもしれませんが、花や切手、古本、小鳥などを扱う市場もマルシェです。

 

私はアンティークの食器や雑貨を見に行くのも好きなので、こちらもご紹介したいのですけど、ここでは、王道の食品マルシェへ。

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!

 

マルシェには2つのタイプがある!

 

さて、ご存知の方も多いと思いますが、少しだけ説明を加えておくと、マルシェには2つの種類があります。商店街のようにいつも店がある「常設エリア」と、決まった曜日だけに開催される「仮設エリア」です。

 

こちらの仮設エリアの場合は、普段はなにもない広場や遊歩道です。そこへトラックがやってきて、パイプを手際よく組み立てて屋台を完成させます。仮設でも規模が大きいマルシェはたくさんあります。

 

また、マルシェは14時や15時ごろまで開催されていますが、行くなら午前中がベスト!午後は品物も減ってきますし、片付けを始める店も出てくるのでオススメできません。

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!
こちらは仮設エリア

 

パリの初夏は、湿気が少なく空気がカラッとしていて、木陰やテントの下は涼しいです。朝の清々しい時間は気持ちよく過ごせるので、活気のある一番よい時間帯の雰囲気を味わうために、ぜひ早起きして出かけましょう。ちなみに、マルシェの朝は早くて、7時や8時から始まるところがほとんど。フランス人たちは、みんな早起き♪

 

カラフルな初夏のマルシェへGo!

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!
ケースで並ぶ、Abricot(アプリコット)

この時期のおすすめはアプリコット♪

季節感を味わえるのがマルシェの醍醐味。初夏を迎える頃は、野菜や果物がとっても豊富に並びます。

 

食材を見て回るだけでも興味深いものですが、フランスならではの野菜や果物を見つけるのも楽しみ方のひとつ。ブログで紹介している「Radis(ラディ)」や「Mâche(マーシュ)」という野菜もそうです。

Radisラディは紀元前から

フランス野菜 Macheマーシュ

 

そして、私にとって初夏の合図は「Abricot(アプリコット)」。

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!
皮はむかずにそのままガブリ!

 

鮮やかなオレンジ色と香りの良さに感動しますよ。機会があれば、ぜひ食べてみていただきたい果物です。

 

私がフレッシュなアプリコットを初めて食べたのはパリでした。紙袋の中からあふれ出てくる芳醇な香りに誘われて、家まで我慢できず一口かじってみたら驚きのおいしさで感動しましたよ。

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!

 

桃のような香りと果肉の歯ごたえで、ジュワッと果汁が口いっぱいに広がります。

「うわぁ、こりゃたまらん!」

そんな体験から、私の好きな果物ベスト1位となっています!!

 

アプリコットについては、パリ生活中に食べたコンフィチュールの美味しさに魅せられて、毎年、日本でも作っています。大好きなのでブログには何度も登場させています。→ 

場所は違っても「フランス」を愉しめる

レシピ♪美味しすぎてファンになったConfiture d’abricots♪ おまけエピソード

季節の果物を楽しむ♪アプリコットはいかが♪

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!
果物はデザートとしてよく食卓にあがります。フルーツを保護する紙製のカゴの容器がかわいい

 

また、パリの街を歩いていると、マルシェに限らず、野菜や果物の陳列が自然と目に入ってきます。

 

フランスは、果物や野菜の旬を知らないうちに覚えられる生活環境だと感じています。というのも、当時13歳だった息子に果物の旬について質問してみたら、難なく答えられました。すばらしい!

 

料理に無関心そうな彼でさえ覚えているのは、きっと街に広がる八百屋やマルシェ、そして旬のものが並ぶ食卓のおかげでしょう。

 

こうして、季節の移り変わりを肌で感じながら生活していることが、パリの暮らしの素敵なところのように思っています。

 

初夏の旬“メロン” 日本と相場がぜんぜん違う!

 

もうひとつ、夏が近づく頃に、食卓に頻繁に登場する果物があります。

 

こちらの写真から伝わるでしょうか? マルシェに出かけると「メロン」が飛ぶように売れていく様子を目にします。

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!

 

パリに住み始めて1年目は、果物や野菜の相場の違いを知らなかったので、「izumi、メロンもっと食べる?」とステイ先のマダムに勧められると「え~? ほんとにいいの?」と遠慮しながら手を伸ばしたものです。

 

旬の時期になると何度も家庭の食卓にのぼるので、ある日、マルシェに出かけて値段をみてみたら、それはそれでビックリ! たしか、3玉で10ユーロくらいの相場・・・。

 

日本で馴染みのある果汁た~っぷりの高級メロンとは違って、フランスのメロンはもう少しウリに近い触感。それでも十分な甘さを持ち合わせていて、美味しい! だから、みんな大好き♪

メロンについてはこちらのBlogも → メロンの食べ方

 

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!
この時期の星付きレストランの前菜。花のように盛り付けられたメロン

 

この時期は、生ハムとメロンを一緒に味わうのが定番の食べ方。ビストロやレストランのメニューにもメロンを使ったメニューがいろいろ登場します。長くなるので、詳しくはブログのほうで……。

 

また、マルシェについては、他にも紹介したいことがたくさん!次回は、豪快な陳列&売り方に注目しながら、続けてマルシェについてご紹介します!どうぞ、お楽しみに♪

フランスのマルシェの楽しみ方 初夏は旬の果物がたくさん!
Share